写真の合成は、ボクが昔から大好きな、そして一番得意な分野です。そもそも、これがやりたくて今を去ること16年前、まだ目玉が飛び出るほど高価だった Mac を一式揃え、出たばかりの Photoshopに手を出したのですから。広告マン時代、Scitex 社のレスポンス、Quantel 社のペイントボックス、島精機のハイパーペイントなど、ウン千万円もする高性能画像処理ワークステーションによる広告修正の現場に立ち会いました。空調の効いた特別な部屋に鎮座する、大きな大きなシステム。専任のオペレーターの方が控えており、こちらの指示に従って『あり得ない』画像修正がリアルタイムで行われます。初めて見た時には腰が抜けそうに驚くと同時に、魔法を目の当たりにした子どもの如く、ニヤニヤとゆるむ頬を止められませんでした。それと(ほぼ)同じことが、Mac と Photoshop でできると云うのです。手を出さないわけにはいきません。そして、この魔法の杖を手に入れたボクは、広告マン時代の仕事とは別のベクトルに進みました。つまり、モノをより自然に見せるために撮影時の不備を修正するのではなく、モノを自然に見えるように合成しつつ超自然な状況、シーンを創り出すことに熱中したのです(『過去仕事アーカイブ』をご参照ください)。時は流れ、Photoshop はデビュー後16年を経過しました。パソコンの性能も、年を追う毎に高速化され続けています。そして、今や当時の画像処理ワークステーション群の性能を軽く凌駕するこの格安なシステムを使っているボクは、未だに写真の合成(自然な合成も!超自然な合成も!)に首っ丈なのです。