BEAMSほか、全国のセレクトショップを中心にエクゼキュティブ層に絶大な人気を誇る、伊・Felisi ブランドのバッグ。このパンフレットは大変でした。大きな段ボール箱×5箱に詰まって届いた撮影商品たち。箱を開けると、上質な専用サックに入れられたバッグたちが、一つ一つ丁寧に梱包されていました。布製のバッグたちは形を出すのが大変です。バックスキンのバッグたちは傷つけぬように扱うのが大変です。レザーバッグたちは照り返しのコントロールが大変です。それらすべてを3日で撮影し、8日後にはカンプ提出という期限が「超」大変です!と、大変がオンパレードな仕事でしたが、反面、作っていて楽しいことも盛り沢山でした。まず、よくあるカタログ写真のような雰囲気重視のイメージカットではなく、『質感を極限まで表現してください』というクライアントオーダーに撮影を担当してくれた写真家・木村 功氏が燃えました(職人は技術的チャレンジに発奮するものです)。そして秋から冬へと向かう季節を表すページ毎の背景色変化や、小物の「葉脈」、落ちゆく枯葉をイメージさせる変則的なレイアウトほか、ご提案させて戴いたアイデアを、すべて「いいですねぇ!ぜひそういう方向で」と喜んで頂けたこと。うちの場合、こういうお仕事ですと、たとえ予算が限られていてもついつい採算を度外視して「ユニテックGA(葉脈のようなエンボス加工が施された特殊紙)」ほか、竹尾さん(紙メーカー)の高級な紙ばかりをふんだんに使ったりして『好きなモノ』を作ってしまいます。